ミノキシジルタブレット(ミノタブ)とED治療薬の併用は危険?
結論からいうと、「ミノキシジルタブレット(通称:ミノタブ)」とED治療薬の併用は危険です。
併用することで重篤な副作用を引き起こす可能性があるため注意しましょう。
ここでは、ミノキシジルタブレットとED治療薬の併用が危険な理由や性欲減退を感じた場合の対処法などを紹介していきます。
ミノキシジルタブレットとED治療薬の併用は危険
ED治療薬は、ミノキシジルタブレットの併用禁忌薬に指定されています。
併用禁忌薬とは、ミノキシジルタブレットと飲み合わせが悪く、併用することで重篤な副作用を起こす医薬品です。
そのため、ミノキシジルタブレットとED治療薬を一緒に服用することは避けましょう。
まずは、ミノキシジルタブレットとED治療薬が併用できない理由から詳しく確認していきましょう。
ミノキシジルタブレットとED治療薬が併用できない理由
ミノキシジルタブレットとED治療薬が併用できない理由は、双方の治療薬に血管を拡張し、血流を改善する作用があるからです。
そのため、併用することで急激な血圧低下が起こる危険性があり、めまいやふらつき、意識障害などを引き起こす可能性があります。
このように、重篤な副作用を引き起こす可能性があるため、決して併用はしないように注意しましょう。
そもそもED治療薬って何?
そもそもED治療薬とは、勃起不全を改善するための治療薬です。
ED治療薬には種類がありますが、国内で認可されているのは以下の3つとなります。
- バイアグラ
- レビトラ
- シアリス
これらのED治療薬とミノキシジルタブレットは併用できないことを理解しておきましょう。
ミノキシジル外用薬もED治療薬を併用できない?
リアップで知られる頭皮に直接塗布するタイプのミノキシジル外用薬はED治療薬と併用可能です。
というのも、外用薬の場合、塗布した箇所に対して血管拡張作用があらわれますが、全身の血圧に及ぼす影響はほとんどないからです。
ただし、ED治療薬自体、副作用が比較的起こりやすいため、併用する場合は事前に医師に確認をしましょう。
ED治療薬以外にミノキシジルタブレットと併用できない薬はある?
ミノキシジルタブレットには、ED治療薬以外にも併用禁忌薬があります。
- イミグラン(偏頭痛治療薬)
- イブプロフェン(風邪薬)
など
ミノキシジルタブレットは血管に作用する治療薬との相性が悪いといわれています。
血管に作用する治療薬はさまざまあるため、上記に記載がない場合でも、何か治療薬を併用する際は、事前に医師に確認することをオススメします。
その他に薬ではありませんが、アルコールも血管拡張作用があるため同時に摂取することは禁止されています。
なお、アルコールの場合は、ミノキシジルタブレット服用後に7時間程度、時間をあければ問題がありません。
ただし、アルコールの過剰摂取はAGA治療に悪影響を及ぼすため、くれぐれも飲みすぎに注意しましょう。
ミノキシジルタブレットで男性機能障害が起こる原因は?
ミノキシジルタブレットの副作用として、男性機能障害(性欲減退やED)などを耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか?
これらの副作用を引き起こす作用がミノキシジルにはないため、因果関係は不明とされています。
しかし、男性にとっては気になる副作用です。
そこで、ミノキシジルタブレット服用中に、男性機能障害が起こる原因として考えられる説を紹介していきます。
- ミノキシジルタブレットと他のAGA治療薬を併用している
- 精神的な影響
それでは詳しく確認していきましょう。
他の薬剤を併用している
ミノキシジルタブレットとプロペシアやザガーロの併用はAGAの定番の治療法なため、併用している方は多いことでしょう。
このプロペシアやザガーロは、発生頻度は高くない者の、副作用に男性機能障害(性欲減退やED)があることは広く知られています。
そのため、プロペシアやザガーロを併用している場合、これらの治療薬が原因となっている可能性があります。
精神的な影響
ミノキシジルタブレット服用中に男性機能障害が起こる原因の1つとして考えられているのが精神的な影響です。
精神的な不安により、EDを引き起こすことは珍しくありません。
そのため、薄毛に対するプレッシャーやストレス、AGA治療薬による男性機能障害が起こる可能性などの不安が原因となって男性機能障害が起きているのではないかという説があります。
あくまで説なため、科学的根拠はありませんが、あまり気にしすぎるのもよくないということを覚えておくといいかもしれません。
男性機能障害を感じたらどうすればいい?
万が一、ミノキシジルタブレット服用中に男性機能障害を感じた場合の対処法を紹介します。
- 服薬を中止する
- ミノキシジル外用薬に切り替える
- 性欲アップが期待できる食材を摂取する
- 医師に相談する
それでは、詳しく確認していきましょう。
服薬を中止する
服薬を中止すれば、副作用の症状は改善します。
ただし、服用を中止することで、AGAは進行してしまうことを理解する必要があります。
とくに、いきなり服薬を中止すると、一気に抜け毛が増えるリバウンドが起こる可能性があるため、あまり現実的ではないかもしれません。
ミノキシジル外用薬に切り替える
ミノキシジル外用薬には、男性機能障害といった副作用はありません。
そのため、外用薬に切り替えることで、副作用の症状が治まる可能性があります。
発毛効果はミノキシジルタブレットに比べてマイルドですが、切り替えるのも1つの方法といえます。
性欲増強サプリを服用する
性欲減退の症状が出た場合の対処法として、性欲増強効果が期待できるサプリメントを併用する方法があります。
例えば、マカやトンカットアリ、アルギニンなどを豊富に配合したサプリメントは多数販売されています。
これらのサプリメントとミノキシジルタブレットは基本的には併用できますが、医師に相談してから併用を検討しましょう。
性欲アップが期待できる食材を摂取する
EDや性欲増強に効果のある食材を意識的に摂取することも大切です。
精力増進効果が期待できる食材の一例は以下の通りです。
- 牡蠣
- ウナギ
- 牛の赤み肉
- 豚肉
- 納豆
- 山芋
- ニラ
など
男性の精液を作るには、タンパク質やビタミン、ミネラルが必要不可欠です。
さらに、精力を高める物質として、亜鉛やビタミンB群、ムコ多糖類などを含む食材を意識的に摂取するようにしましょう。
また、バランスの取れた食生活にすることは、AGAを改善する上でも重要です。
医師に相談する
ミノキシジルタブレット服用中に男性機能障害を感じたら、すぐに医師に相談しましょう。
医師への相談は原因を特定し、改善をするための最も有効な手段です。
また、医師に相談することでストレス緩和にもつながり、症状が改善する可能性もあります。
ED治療薬と併用できる服薬タイプのAGA治療薬は?
繰り返しとなりますが、ミノキシジルタブレットとED治療薬の併用はできません。
しかし、薄毛へのアプローチは異なりますが、プロペシアやザガーロはED治療薬と併用可能です。
それぞれの治療薬の特徴をここで確認しておきましょう。
プロペシア(フィナステリド)
ミノキシジルが発毛効果があるのに対し、プロペシア(フィナステリド)は脱毛抑止効果のあるAGA治療薬です。
そもそも、AGAの原因はDHT(ジヒドロテストステロン)という物質です。
DHTは、男性の体内に必ず存在する男性ホルモン(テストステロン)と5αリダクターゼという酵素が結びつくことで生成されます。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、この5αリダクターゼの働きを阻害することでDHTの生成を抑制することでAGAを改善に導きます。
ただし、発生頻度は高くはありませんが、プロペシアの副作用に男性機能障害(性欲減退やEDなど)があることは理解しておきましょう。
なお、プロペシア単体で治療を行っている方の中で、男性機能障害の対策として、ED治療薬を併用する方は少なくありません。
ザガーロ(デュタステリド)
ザガーロもプロペシアと同様に5αリダクターゼの働きを阻害し、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制するAGA治療薬です。
この5αリダクターゼには1型と2型という2つのタイプがありますが、プロペシアは1型のみを阻害するのに対し、ザガーロは1型2型の両方を阻害します。
さらに、プロペシアに比べ、効果の持続力が長いためAGAの治療効果も高くなるのが特徴ですが、その分、副作用の発生頻度もプロペシアに比べ高くなります。
なお、ザガーロも男性機能障害(性欲減退やEDなど)があることは理解しておきましょう。
ミノキシジルタブレットとED治療薬の併用は禁止!気になる症状が出た場合は?
ミノキシジルタブレット服用中に何か気になる症状が出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。
とくに、性欲減退やEDといった症状は悩めば悩むほど、症状を悪化し、強いストレスを感じてしまう場合があります。
ストレスはAGAにとっても悪影響を与えてしまうため注意しなくてはいけません。
医師に相談することで、原因を特定し、適切な対処法を提示してもらうことも可能です。
そのため、何か気になった場合は、すぐに医師に相談するという癖をつけておくのもいいかもしれません。
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この記事を書いた人
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オンライン編集部:タツ
【写真は治療開始前】31歳から薄毛になり、治療を始めてもうすぐ5年が経過するオンライン診療NAVI編集部のタツです。 これまで試してきた薄毛治療や薄毛の知識を発信するために、現在薄毛専門のライターとして執筆中! 市販の育毛剤やクリニックでもらう治療薬の違いなど、薄毛治療初心者にも分かりやすいように解説しています。 同じ悩みを持つ方々の力になれるよう有益な情報を伝えていければと思います!